こんにちは身体ナビゲーターのフジモンです。
今日は藤本整骨院メンバーさんと話してる中で
質問があったのでそれに回答する形で書きたいと思います。
メンバーさんから「なんで身体が偏るの?」と言う質問を受けました。
僕が普段お伝えしている『偏り』というのは、
毎日の生活の中で知らない間に、
使いやすい部分と使いにくい部分ができてくることを言っています。
アスリートであれば競技の特性であったり(投げる動作とかね)
お仕事をしている方であれば作業内容に動きの特性があります(料理人は半身が多い)
その作業がしやすい、あるいは、そうせねばならない動きといえます。
もっと皆さんの身近で言うと利き手というものがありますが、
僕はそれも偏りの一種だと考えています。
利き手は生まれつき決まっているという考え方もあるかと思いますが、
昔は左利きがあまり良く思われていなかったり
左利き用の道具が少なかったせいもあり
右利きに矯正されることもしばしばあったそうです。
そんな方は右手ばかり使ってるうちに左手よりも細かな動きは上手くなっていきます。
スポーツの世界でも左右両方で投げれるピッチャーもいますし、
スイッチヒッターと呼ばれる両打ちの選手もいます。
僕の大好きなサッカ-の世界でも
イングランドのリネカーという選手は、左右のシュートに
差はほとんどなかったと記憶しています。
他にも自転車に乗るときに左側から乗りませんか?
これにはいくつか考えられる理由があります。
・安全のために歩道側から乗ると教えられる。
・スタンドが左側に付いているから、スタンドを上げてそのまま乗ると言う習慣。
・馬に乗るとき左側から乗る習慣が引き継がれた。
ちなみに明治維新前までは日本では馬に乗る際右側から乗っていたそうです。
弓を持つ手が左だったため手綱を右で持ったからだと言う意見や
刀が馬に当たらないようにと言う意見もありますが定かではありません。
明治維新後はヨーロッパに合わせて左側になったという説があります。
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話がそれてしまいましたが、こういった習慣の中で使いやすい動きと、
使いにくい動きが出てくるというのはおわかりいただけたでしょうか。
これらは普段の生活をより快適に過ごすための工夫だともいえますが、
その偏りが自分の許容範囲を超えたときに体の不調となって出てきます。
不調が出る理由として、
人はある動作を行う時に使いやすい部分と使いにくい部分があれば、
使いやすい部分を優先的に使う本能が人間には備わっています。
わざわざ動きにくい部分が使うと言う事はしません。
人の身体は生きるために常に省エネを目指しているんです。
そのため最初はわずかな偏りだったものがドンドンと強調されていくようになります。
そうすると、使いやすい部分には負担がかかり調子が悪くなります。
不調は偏り過ぎた使い方を正すように教えてくれるサインなんですね。
では、そのサインを受け取ったらどうすればいいのか?
その一つをご紹介します。
これは体側(身体の横面)の動きをチェックして改善する方法です。
正座か椅子に座り姿勢を正して行ってください。
写真のように棒を持つとやりやすいと思います。
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真っ直ぐ座った状態から左右に身体をスライドさせます。
この時みぞおちから上の部分だけをスライドさせるように意識してください。
みぞおちから下はなるべく動かないように。
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左右どちらかがやりにくく感じた方は
やりにくい方にスライドしながら
10回ほど深呼吸してみてください。
その後で、もう一度左右をやり比べて
最初よりも左右差が少なくなっていればOKです。
あまり差が分かりにくい方は、
左右差が少なくなるまで繰り返してください。
毎日する事で自分の今の身体の動きを知ることができます。
慣れてくると、(今日はいつもより身体の調子悪いかな?)といった
体温計の役割も果たしてくれるので活用してくださいね。
藤本 理史
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